「えっ、そんなに自分勝手なのに、なんでモテるの?」
先日、友人のマリコがため息混じりにつぶやいた言葉です。彼女が気になっていた男性は、いつも自分の都合優先で、デートの約束もコロコロ変更。なのに、なぜか女性たちから人気があるんだとか。
確かに、周りを見渡してみると、「どうして?」と思うほど自分勝手な人が恋愛でうまくいっているケースってありますよね。でも、本当に自分勝手な人の方が恋愛で有利なんでしょうか?
今回は、この興味深いテーマについて、実際の体験談や心理学的な視点も交えながら、じっくり探っていきたいと思います。きっと読み終わる頃には、恋愛の新しい見方ができるようになっているはずです。
まず、なぜ自分勝手な人が恋愛で有利に見えるのか、その理由を考えてみましょう。
一番大きな要因は、「自信」です。
私の大学時代の先輩、タケシさんを思い出します。彼は典型的な自分勝手タイプ。デートの場所も時間も全部自分で決めて、相手の意見はほとんど聞かない。でも、不思議なことに、いつも彼女が途切れないんです。
「なんでタケシさんってモテるんですか?」と聞いたことがあります。すると、同じゼミの女の子が「だって、すごく自信があって頼りになりそうじゃない?」と答えたんです。
なるほど、自分勝手な人って、裏を返せば「自分の判断に自信がある人」。その自信が、魅力として映ることがあるんですね。特に恋愛初期では、この自信が「頼りがい」として感じられるのかもしれません。
次に挙げられるのが、「主導権を握る力」です。
友人のアヤが付き合っていた男性は、いつも強引にデートプランを決めていました。「今度の土曜日、空けといて。いいところ連れてってあげるから」という感じで。
最初、アヤは「なんて強引なの」と思っていたそうです。でも、実際に連れて行かれた場所が素敵だったり、サプライズがあったりして、「意外と楽しい」と感じるようになったんだとか。
確かに、優柔不断でなかなか決められない人より、ビシッと決めてくれる人の方が、デートはスムーズに進みますよね。この「決断力」が、恋愛では有利に働くことがあるんです。
また、「感情に左右されない強さ」も要因の一つです。
私の職場の同僚、ケンジは、自分のペースを崩さないタイプ。彼女が不機嫌でも、自分の予定は変更しない。一見冷たいように見えますが、「ブレない男」として一定の人気があるんです。
「感情的にならない人って、安定感があっていい」と言う女性もいました。確かに、いつも相手の顔色をうかがっている人より、自分のスタンスを持っている人の方が魅力的に見えることもありますよね。
さらに、「追いかけさせる魅力」という心理的な側面もあります。
心理学に詳しい友人によると、「人は手に入りにくいものほど欲しくなる」んだそうです。自分勝手な人は、相手に合わせないから、結果的に「追いかけたくなる存在」になりやすいんだとか。
私の知り合いのユカも、「なんで私、いつも自分勝手な男性を好きになっちゃうんだろう」と悩んでいました。でも、よく聞いてみると、「相手に振り回されている時の方が、恋してる感じがする」と言うんです。
これって、恋愛のパラドックスですよね。優しくて何でも言うことを聞いてくれる人より、ちょっと手が届かない人の方が、恋心を刺激するのかもしれません。
でも、ここで重要な問題があります。自分勝手な人との恋愛は、本当に幸せなのでしょうか?
実は、短期的な魅力と長期的な幸せは、全く別物なんです。
私の親友サキの話をしましょう。彼女は、超自分勝手な男性と3年間付き合っていました。最初は「男らしくて素敵」と思っていたそうです。でも、時間が経つにつれて、問題が表面化してきました。
「私の意見は全然聞いてくれない」
「大事な記念日も彼の都合で変更される」
「私の友達との約束より、彼の飲み会が優先」
最初は我慢していたサキも、次第に疲れ果てていきました。「恋愛って、二人で作るものじゃないの?」という彼女の言葉が、今でも心に残っています。
結局、サキはその彼と別れることになりました。「自分勝手な人と付き合うのは、最初は刺激的だけど、長続きしない」というのが、彼女の結論でした。
別のケースとして、私の同期のヒロシの体験談もあります。彼が付き合っていた女性は、いつも自分の感情を優先するタイプでした。
「機嫌が悪い時は、理由も言わずに会う約束をドタキャンされた」
「自分の趣味の時間は絶対に譲らないのに、僕の趣味は『つまらない』と否定された」
「ケンカの時は、いつも僕が謝るまで口をきいてくれなかった」
ヒロシは「彼女の自由奔放さに惹かれたけど、付き合ってみたら、ただのわがままだった」と振り返ります。最終的に、精神的に疲れ果てて関係を終わらせたそうです。
これらの体験談から見えてくるのは、自分勝手な人との恋愛には「賞味期限」があるということです。
恋愛初期のドキドキ感やときめきは、確かに自分勝手な人の方が演出しやすいかもしれません。でも、関係が深まるにつれて、その自己中心的な態度は、相手を傷つける刃になってしまうんです。
では、なぜ私たちは自分勝手な人に惹かれてしまうのでしょうか?
心理学的に見ると、いくつかの理由があります。
まず、「親密性の恐怖」という心理が働いていることがあります。過去に深い関係で傷ついた経験がある人は、無意識に「深い関係を避けたい」と思っています。自分勝手な人となら、深い関係にならないから安心、というわけです。
私の友人のミホがまさにこのタイプでした。「前の彼と別れた時、すごく辛かったから、もう深い関係は怖い」と言っていました。だから、あえて自分勝手な人を選んでいたんです。
次に、「自己肯定感の低さ」も原因の一つです。自分に自信がない人は、「こんな自分でも好きでいてくれる」という状況に安心感を覚えます。自分勝手な人は、相手のことをあまり気にしないから、逆に「受け入れられている」と錯覚してしまうんです。
また、「刺激を求める心理」も影響しています。平凡な日常に飽きている人は、自分勝手な人との波乱万丈な関係に、刺激や興奮を求めてしまうことがあります。
実は私自身も、20代の頃はこのタイプでした。「優しいだけの人はつまらない」なんて思っていたんです。でも、年齢を重ねるにつれて、「安定した関係の大切さ」に気づきました。
さて、ここで重要な視点を加えたいと思います。「自分勝手」と「自立している」は、似ているようで全く違うということです。
自立している人は、自分の意見や価値観をしっかり持っていますが、相手の意見も尊重します。一方、自分勝手な人は、自分の意見だけが正しいと思い込み、相手の意見を聞こうとしません。
私の上司がよく言います。「恋愛は、二人三脚のようなもの。お互いのペースを合わせないと、転んでしまう」と。本当にその通りだと思います。
では、健全な恋愛関係を築くには、どうすればいいのでしょうか?
まず大切なのは、「自分の価値観を大切にしつつ、相手も尊重する」ことです。自分の意見を持つことは大切ですが、それを押し付けるのではなく、相手と対話することが重要です。
私の両親は、結婚30年以上になりますが、今でも仲良しです。母に秘訣を聞いたら、「お互いの違いを認め合うこと」だと言っていました。父は几帳面で、母は大雑把。でも、その違いを「欠点」ではなく「個性」として受け入れているそうです。
次に、「コミュニケーションを大切にする」ことです。自分勝手な人の問題点は、相手の話を聞かないこと。逆に言えば、お互いの気持ちを率直に話し合える関係こそ、理想的な恋愛なんです。
友人カップルのタクヤとエリは、週に一度「お互いの気持ちを話す時間」を作っているそうです。「今週、こんなことが嬉しかった」「これは少し嫌だった」など、素直に話し合うんだとか。この習慣のおかげで、大きなケンカになることがないそうです。
また、「相手の立場に立って考える」習慣も大切です。自分勝手な人が苦手なのは、まさにこれ。でも、相手の気持ちを想像することで、より深い関係が築けるんです。
私が尊敬する先輩カップルは、デートの計画を立てる時、必ず「相手が喜ぶこと」を第一に考えるそうです。その結果、お互いに満足度の高い時間を過ごせているんだとか。
そして、「バランス感覚」も重要です。時には自分の意見を通すことも大切だし、時には相手に合わせることも必要。このバランスが取れている関係こそ、長続きする恋愛なんです。
最後に、私が最近気づいた大切なことをお話しします。
恋愛において本当に「有利」なのは、自分勝手な人ではなく、「自分も相手も大切にできる人」なんです。一見地味に見えるかもしれませんが、この姿勢こそが、本当の意味での魅力なんだと思います。
自分勝手な人が恋愛で有利に見えるのは、あくまで「短期的」な話。長い目で見れば、お互いを尊重し合える関係の方が、ずっと幸せなはずです。
もしあなたが今、自分勝手な人との恋愛で悩んでいるなら、一度立ち止まって考えてみてください。その関係は、本当にあなたを幸せにしていますか?
そして、もしあなた自身が「自分勝手かも」と思う節があるなら、少しずつでいいので、相手の気持ちを考える習慣をつけてみてください。きっと、今まで見えなかった素敵な景色が見えてくるはずです。
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