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貯金なしでの結婚について、リアルな体験談や具体的な費用計算

「愛があればお金なんて」なんて、ドラマや映画でよく聞くセリフですよね。でも現実に直面すると、やっぱりお金のことが頭をよぎってしまう。特に結婚を考えている人にとって、「貯金がないけど結婚していいの?」という疑問は、夜中にふと浮かんでくる不安の一つかもしれません。

今、通帳の残高を見て溜息をついているそこのあなた。大丈夫です、あなただけではありません。実際のところ、貯金ゼロで結婚に踏み切る人は想像以上に多いのが現実なのです。でも、それが「アリ」なのか「ナシ」なのか、この答えは決して単純ではありません。

今回は、貯金なしでの結婚について、リアルな体験談や具体的な費用計算、そして何より大切な「二人の価値観」について、徹底的に掘り下げていきたいと思います。お金の話は確かにデリケートです。けれど、これから一生を共にしようとするパートナーとだからこそ、正直に向き合う必要がある話題でもあるのです。

結婚における「お金」と「愛」の複雑な関係

「お金がなくても愛があれば大丈夫」という考え方と、「愛だけでは食べていけない」という現実論。この二つの間で揺れ動いた経験は、きっと多くの人にあるでしょう。実は、どちらも間違いではないのです。ただし、どちらも完全に正しいわけでもありません。

結婚において大切なのは、お金そのものよりも「お金に対する価値観の一致」です。貯金がたくさんあっても、一方が浪費家で他方がケチだったら、結婚生活は困難を極めます。逆に、貯金がほとんどなくても、二人が同じ方向を向いて計画的に家計を管理できるなら、着実に安定した生活を築いていけるものです。

考えてみてください。あなたのおじいちゃん、おばあちゃんの世代はどうでしたか。戦後の混乱期に何もない状態から結婚し、二人三脚で家庭を築いてきた夫婦は少なくありません。もちろん、時代背景は大きく異なりますが、「二人で力を合わせて生活を築いていく」という根本的な部分は変わらないはずです。

現代の結婚では、確かに昔よりも多くの費用がかかります。賃貸の初期費用、家具家電の購入、そして何より生活水準への期待値が高くなっています。けれど同時に、共働きが当たり前になり、女性の経済力も向上し、結婚の形も多様化しています。つまり、「貯金がないから結婚できない」という固定観念そのものが、もしかすると時代遅れなのかもしれません。

重要なのは、現在の貯金額ではなく、これからの人生設計に対する二人の姿勢です。お金に対して真剣に話し合える関係性があるか。困難な時期も一緒に乗り越えていく覚悟があるか。そして何より、相手の価値観を尊重し合える関係かどうか。これらがクリアできていれば、貯金の有無は決して結婚への障壁にはならないのです。

結婚に実際にかかる費用の内訳と現実的な対処法

「結婚にはお金がかかる」とよく言われますが、具体的にどのくらい、何にお金が必要なのでしょうか。実は、結婚の費用は選択肢次第で大きく変わってきます。最低限必要な費用から理想的な費用まで、段階的に見ていきましょう。

まず、法的に結婚するために絶対に必要な費用は、実はそれほど多くありません。婚姻届の提出自体は基本的に無料ですが、戸籍謄本や住民票などの必要書類で数千円程度かかることがあります。つまり、「結婚する」という行為自体には、ほとんどお金はかからないのです。

しかし、「結婚生活を始める」となると、話は変わってきます。まず考えなければならないのが住居費です。実家から出て新しく賃貸物件を借りる場合、敷金・礼金・仲介手数料・前家賃などで家賃の4〜6ヶ月分程度が初期費用として必要になります。家賃が8万円の物件なら、32万円から48万円程度は覚悟しておく必要があります。

これに加えて、家具や家電の購入費用も考慮する必要があります。新品で一式揃えようとすると、冷蔵庫、洗濯機、炊飯器、電子レンジ、テレビ、ソファ、ベッド、食器棚などで50万円から100万円程度はかかってしまいます。しかし、これらは必ずしも新品である必要はありません。中古品を上手に活用したり、親族からお下がりをもらったり、最初は最低限のものだけ購入して徐々に揃えていくという方法もあります。

そして多くの人が悩むのが、結婚式の費用です。一般的に結婚式・披露宴の平均費用は200万円から300万円と言われていますが、これも絶対に必要なものではありません。最近では、家族だけの小さな挙式、フォトウェディング、そもそも挙式をしないという選択肢も増えています。大切なのは、二人にとって本当に意味のある形を選ぶことです。

さらに、生活が始まってからの生活費も考慮に入れる必要があります。理想的には、急な病気や失業などの不測の事態に備えて、生活費の3ヶ月分から6ヶ月分程度の預貯金があると安心です。月の生活費が25万円なら、75万円から150万円程度の預貯金があることが望ましいということになります。

しかし、これらすべてを結婚前に準備しなければならないわけではありません。重要なのは、「今後どのようにしてこれらの費用を準備していくか」という計画と、その計画に対する二人の合意です。結婚は人生の新しいスタートライン。そこから二人で力を合わせて経済的な基盤を築いていけばよいのです。

リアルな体験談が教える貯金ゼロ結婚の現実

理論や平均値よりも、実際に貯金なしで結婚した人たちの体験談の方が、リアルな参考になることが多いものです。ここでは、異なる状況で結婚生活をスタートさせた夫婦の実体験をもとに、貯金ゼロ結婚の現実を見ていきましょう。

まず紹介するのは、今年で結婚5年目になる田中夫妻(ご夫婦の許可を得て仮名で紹介)のケースです。夫の健一さんは当時29歳の営業職、妻の美香さんは27歳の事務職でした。二人とも特別高収入というわけではなく、一人暮らしの生活費でほとんど貯金ができない状態が続いていました。

「正直に言うと、結婚を決めた時点で僕の貯金は30万円程度、妻は20万円程度でした。『もう少し貯金してから』という意見もあったのですが、お互いの年齢や家族の状況を考えると、これ以上待つのは現実的ではないと判断したんです」と健一さんは振り返ります。

二人が選んだのは、まず法的な結婚を先行させ、経済的な準備は結婚後に行うという戦略でした。幸い、美香さんの実家が空いている状態だったため、最初の半年間は実家に住まわせてもらい、その間に新生活の資金を貯めることにしたのです。

「最初は『甘えている』と自分たちでも思いましたが、結果的にはこの期間があったからこそ、しっかりとした基盤を作ることができました。家賃がかからない分、貯金に回せるお金も多くて、半年で100万円以上貯めることができたんです」美香さんの言葉からは、当時の安堵が伝わってきます。

この期間に二人が行ったのは、徹底的な家計の見直しでした。お互いの収入と支出を完全に透明化し、家計管理アプリを使って日々の支出を記録。外食の回数を減らし、娯楽費を見直し、本当に必要なもの以外は購入を控えるという生活を続けました。

「大変だったのは確かです。でも、二人で同じ目標に向かって頑張っているという実感があって、むしろ結束は深まったように思います。お金について真剣に話し合う機会も増えて、お互いの価値観をより深く理解できました」

半年後、二人は無事に新居に引っ越すことができ、現在は子供も生まれて幸せな家庭を築いています。健一さんは「貯金がないからといって結婚を諦める必要はないと思います。大切なのは、二人で協力する意志があるかどうかです」と語ります。

一方、異なるアプローチを取ったのが佐藤夫妻です。夫の雄一さんは当時32歳のフリーランスのデザイナー、妻の恵子さんは30歳の看護師でした。雄一さんの収入は不安定で、恵子さんは奨学金の返済があり、やはり十分な貯金がない状態での結婚でした。

「僕たちの場合は、最初から『できる範囲でスタートしよう』という考えでした。高い家賃の物件は避けて、古いアパートから始めました。家具も中古品やもらい物で揃えて、結婚式も家族だけの小さな食事会にしました」雄一さんは、当時を振り返ります。

佐藤夫妻が重視したのは、「身の丈に合った生活」を続けることでした。周囲の同世代夫婦と比較して落ち込むこともあったそうですが、「自分たちのペースで着実に歩んでいこう」という信念を持ち続けました。

「3年目ぐらいから、だんだん生活に余裕が出てきました。雄一の仕事も安定してきたし、私も経験を積んで収入が上がりました。今思えば、最初の苦しい時期があったからこそ、お金の大切さや二人で支え合うことの意味を学べたのかもしれません」恵子さんの言葉には、充実感が感じられます。

これらの体験談から見えてくるのは、貯金がないことそのものが問題なのではなく、「その状況にどう向き合うか」「二人でどう協力するか」が重要だということです。また、周囲の目や一般的な常識にとらわれすぎず、自分たちに合った形を見つけることの大切さも教えてくれます。

結婚を阻む「お金の不安」の正体と向き合い方

なぜ私たちは「貯金がないと結婚できない」と感じるのでしょうか。この不安の正体を探ってみると、実は単純にお金の問題だけではないことが見えてきます。

第一に、社会的なプレッシャーがあります。「結婚するなら○○万円は必要」「新婚生活にはこれくらいかかる」といった情報が溢れ、それが「標準」や「常識」として認識されてしまいます。しかし、これらの「標準」は統計的な平均値であって、すべての人に当てはまる絶対的な基準ではありません。

第二に、将来への漠然とした不安があります。「もし病気になったら」「もし失業したら」「もし子供ができたら」といった「もしも」の連続が、必要以上に不安を煽ることがあります。もちろん将来への備えは大切ですが、すべてのリスクを事前に回避しようとすると、いつまでたっても行動に移せなくなってしまいます。

第三に、パートナーとの価値観の違いに対する不安があります。お金に対する考え方が異なる場合、結婚後にトラブルになるのではないかという心配です。これは確かに重要な問題ですが、結婚前にしっかりと話し合うことで解決できる場合がほとんどです。

これらの不安と向き合うためには、まず「完璧を求めすぎない」ことが大切です。すべての条件が整ってから結婚するという考え方では、いつまでたってもスタートラインに立てません。重要なのは「完璧な準備」ではなく「困難を乗り越える力」なのです。

また、「お金の話を避けない」ことも重要です。日本では、お金の話をするのはタブーとされがちですが、結婚を考える関係性においては、むしろ積極的に話し合うべき重要なテーマです。お互いの収入、支出、借金の有無、お金に対する価値観、将来の目標など、包み隠さず話し合うことで、多くの不安は解消されるものです。

そして、「自分たちなりの基準を持つ」ことも大切です。世間一般の平均値や常識にとらわれるのではなく、二人にとって本当に必要なもの、大切なことは何なのかを話し合い、自分たちなりの基準を設けることで、無理のない計画を立てることができます。

経済的パートナーシップの築き方

結婚は、恋愛関係から家族関係への移行であり、同時に経済的パートナーシップの始まりでもあります。この経済的パートナーシップを成功させるためには、いくつかの重要なポイントがあります。

まず基本となるのが「透明性」です。お互いの経済状況を隠さず、正直に共有することから始まります。収入だけでなく、支出の内訳、借金やローンの有無、将来的な収入の見通しなども含めて、包み隠さず話し合うことが重要です。

「最初はお互いの家計簿を見せ合うのが恥ずかしかったです。特に私は、洋服代や化粧品代がかなりかかっていて、主人に引かれるんじゃないかと心配でした。でも、実際に見せてみると、主人も趣味にかなりお金を使っていることがわかって、お互いさまだなと安心しました」

先ほど紹介した田中夫妻の美香さんの体験談です。透明性を保つことで、お互いの価値観を理解し、より良い家計管理の方法を見つけることができるのです。

次に重要なのが「役割分担」です。どちらが家計を管理するのか、どちらがどの支払いを担当するのか、貯金の目標をどう設定するのかなど、明確なルールを決めることで、後々のトラブルを避けることができます。

ただし、この役割分担は固定的である必要はありません。収入の変化や生活の変化に応じて、柔軟に調整していくことが大切です。「最初は僕が家計を管理していましたが、妻の方が細かい管理が得意だということがわかって、途中から変更しました。今では妻が全体的な管理をして、僕は投資や保険などの長期的な資産形成を担当しています」という佐藤夫妻の雄一さんの言葉は、柔軟性の重要さを示しています。

また、「共通の目標設定」も欠かせません。単に「貯金をしよう」ではなく、「3年後にマイホームの頭金を300万円貯める」「5年後に子供の教育資金として500万円準備する」といった具体的で共有できる目標を設定することで、日々の家計管理に対するモチベーションを維持できます。

さらに、「定期的な見直し」の習慣も大切です。月に一度、または3ヶ月に一度など、定期的に家計の状況を見直し、目標に向かって順調に進んでいるかをチェックすることで、早めの軌道修正が可能になります。

現代の多様な結婚スタイルから学ぶ柔軟性

現代の結婚は、昔と比べて格段に多様化しています。この多様性を理解することで、「貯金がないから結婚できない」という思い込みから解放され、自分たちに適した結婚の形を見つけることができるかもしれません。

例えば、「段階的結婚」という考え方があります。これは、法的な結婚、同居の開始、結婚式、新居への引っ越し、子作りなど、結婚に関わる様々な要素を一度に行うのではなく、経済状況や準備の進捗に応じて段階的に進めていくという方法です。

「僕たちは、まず婚姻届を出して法的には夫婦になりましたが、しばらくはお互いの実家から通勤していました。半年後に同居を始めて、1年後に結婚式を挙げて、2年後に新築マンションに引っ越しました。周りからは『変わってる』と言われましたが、僕たちにはこのペースが合っていました」

これは30代前半で結婚した会社員夫婦の体験談です。一般的な結婚の「常識」にとらわれることなく、自分たちのペースで結婚生活を築いていく例として参考になります。

また、「経済的独立型結婚」も増えています。これは、結婚後も家計は基本的に別々にし、共通の支出(家賃、光熱費、食費など)のみを分担するという方法です。特に、両方が安定した収入を持つ夫婦や、お金に対する価値観が大きく異なる夫婦に適しています。

「私たち夫婦は、家計は完全に別々です。共通の口座を作って、そこに毎月一定額ずつ入金し、そこから共通の支出を賄っています。それ以外の個人的な支出は、それぞれが自分の収入から支払っています。この方法にしてから、お金のことで喧嘩することがほとんどなくなりました」

これは共に専門職に就く夫婦の体験談です。このような方法を取れば、結婚時の貯金額はそれほど重要ではなくなります。

さらに、「親族サポート型結婚」も現実的な選択肢の一つです。結婚の初期費用や新生活の準備について、両家の親族からサポートを受けるという方法です。「甘え」と捉えられがちですが、家族の絆を深める機会として捉えることもできます。

「結婚式の費用は両家で折半して援助してもらい、新居の家具は親戚からお下がりをたくさんもらいました。最初は申し訳ない気持ちもありましたが、おかげで安心してスタートを切ることができ、今では両家との関係もとても良好です。いずれは恩返しをしたいと思っています」

重要なのは、これらの多様な選択肢の中から、自分たちの価値観、経済状況、家族関係などを総合的に考慮して、最適な方法を選ぶことです。他人の目や一般的な常識にとらわれる必要はありません。

お金よりも大切な結婚の成功要因

ここまで、結婚とお金の関係について詳しく見てきましたが、最終的に結婚生活を成功に導く要因は、実はお金ではないということを強調したいと思います。確かにお金は重要ですが、それ以上に大切なものがあるのです。

第一に「コミュニケーション能力」です。結婚生活では、様々な問題や困難に直面します。お金の問題もその一つですが、それらの問題を二人で話し合い、解決策を見つけていく能力こそが、長期的な関係の成功を左右します。

「結婚5年目で一番学んだのは、『話し合うことの大切さ』です。お金のこと、将来のこと、家事のこと、親族のこと、なんでも隠さずに話し合うようになってから、関係がとても良くなりました。最初の頃は、気を使って本音を言えないことが多かったのですが、今では何でも相談できる最高のパートナーです」

これは結婚5年目の夫婦の言葉ですが、多くの成功している夫婦に共通する特徴です。

第二に「相互尊重」です。お互いの価値観、考え方、生き方を尊重し合うことができれば、たとえお金に関する考え方が多少異なっても、妥協点を見つけることができます。

第三に「成長意欲」です。結婚は完成形ではなく、スタートです。お互いに成長し続け、より良い関係を築いていこうとする意欲があれば、経済的な困難も乗り越えていくことができます。

第四に「感謝の気持ち」です。相手がしてくれることを当たり前と思わず、日々感謝の気持ちを忘れないことで、困難な時期も支え合って乗り越えることができます。

これらの要因が揃っていれば、たとえ結婚時の貯金がゼロであっても、幸せな結婚生活を築いていくことは十分に可能です。逆に、これらが欠けていれば、どんなに貯金があっても結婚生活は困難になってしまうでしょう。

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