別れた後、スマホを開いてSNSのフォロワー欄を見つめながら、元彼の名前の横にある「フォロー中」のボタンを見つめた経験はありませんか。指を画面に置いたまま、押すべきか押さないべきか、何分も悩んでしまう。たかがSNSのフォロー、されどSNSのフォロー。この小さなボタン一つが、こんなにも大きな意味を持つなんて、別れる前は想像もしていませんでしたよね。
元彼のアカウントをフォローし続けるべきなのか、それともきっぱりとフォローを外すべきなのか。この問題に明確な正解はありません。でも、多くの人が同じように悩み、葛藤している事実があります。そして、その選択が自分の心の整理にも、相手との今後の関係にも影響を与えることがあるのです。
今回は、別れた後のSNSフォローについて、男女それぞれの意見や元彼の心理、そしてあなた自身がどう判断すべきかについて、じっくりと考えていきたいと思います。
別れた後のSNS、見る?見ない?
別れてから最初の夜、ベッドの中でスマホを握りしめながら、元彼のインスタグラムやTwitterを開いてしまう。そんな経験をした人は多いのではないでしょうか。何を投稿しているのか、誰といるのか、もう自分のことは忘れてしまったのか。知りたくないはずなのに、見ずにはいられない。
昼休み、何気なくタイムラインをスクロールしていると、元彼の投稿が流れてくる。別れる前なら何とも思わなかったはずの日常的な投稿が、今は針のように心に刺さる。友達と遊んでいる写真を見ては「もう楽しそうにしてる」と思い、一人で過ごしている様子を見ては「寂しがっているのかな」と考えてしまう。
夜、眠れない時間にストーリーズをチェックして、元彼が何かを投稿していないか確認する。既読がつくのが怖いから、サブアカウントから見たり、友達のアカウントを借りたりする。そんな自分が惨めで、情けなくて、でもやめられない。こんなループにはまってしまうのです。
SNSというツールは、私たちに元恋人の近況を知る手段を与えてくれました。でも同時に、忘れたいのに忘れられない、前に進みたいのに進めないという新しい苦しみも生み出してしまったのです。
フォローを外す派の本音
調査によると、別れた後に元恋人のSNSフォローを外す人は全体の約55%から74%にも上るといいます。つまり、半数以上の人が、別れた後にはSNSでのつながりも断つという選択をしているのです。
フォローを外す理由として最も多いのが、「未練を断ち切りたい」という気持ちです。別れは決めた、もう前を向こうと決めた。でも、毎日タイムラインに元恋人の投稿が流れてきたら、その決意は簡単に揺らいでしまいます。ふとした瞬間に相手のことを思い出してしまい、気持ちの整理がつかない。だからこそ、物理的に距離を置くためにフォローを外す選択をするのです。
二つ目の理由は、「相手の新しい恋愛を見たくない」という心理です。別れたとはいえ、元恋人が他の誰かと親しくしている姿を見るのは辛いものです。新しい恋人らしき人とのツーショット写真や、楽しそうなデートの様子を投稿されたら、見ないつもりでも目に入ってしまう。そんな光景を想像するだけで胸が苦しくなるから、見ない環境を作るためにフォローを外すのです。
ある女性は、元彼のフォローを外した時のことをこう語ります。「別れて一週間、毎日彼のSNSをチェックしていました。でも、ある日友達に『そんなに見てたら前に進めないよ』と言われて、はっとしたんです。その場でフォローを外しました。最初は不安でしたが、タイムラインに彼の投稿が流れてこなくなったことで、少しずつ気持ちが楽になっていきました」
フォローを外すという行為は、相手への気持ちを断ち切るための儀式のようなものかもしれません。ボタンを押す瞬間、心の中で何かが区切られる感覚。それは辛いけれど、新しいスタートを切るために必要な痛みなのです。
フォローを続ける派の葛藤
一方で、別れた後もフォローを続ける人たちもいます。彼らは決して未練がないわけではなく、むしろ複雑な心理を抱えながらフォローを続けているのです。
最も多い理由は、「元恋人の近況が気になる」というものです。好きだった人のことは、別れたからといってすぐに興味がなくなるわけではありません。今どうしているのか、幸せそうなのか、新しい恋人はできたのか。そういったことが気になって、フォローを外せない人は多いのです。
また、「友達としての関係を維持したい」という理由でフォローを続ける人もいます。恋人としては終わったけれど、人として嫌いになったわけではない。だから、SNS上では友達のような距離感でつながっていたい。そう考える人たちです。
興味深いのは、「フォローを外すことで逆に気にしているように見えるのではないか」という心理でフォローを続ける人もいることです。フォローを外せば、相手に「まだ自分のことを意識している」「未練がある」と思われるのではないか。だから、あえて何もなかったかのようにフォローを続ける。これは一種のプライドとも言えるかもしれません。
ある男性は、別れた元カノのフォローを続けている理由をこう説明します。「別れたけど、別に嫌いになったわけじゃない。わざわざフォロー外すほど気にしてないよっていう雰囲気を出したかった。でも正直言えば、時々投稿を見ては複雑な気持ちになってる」
フォローを続けるという選択は、時に自分を苦しめることにもなります。見たくないものを見てしまうリスクを抱えながら、それでもつながりを保ちたいという矛盾した感情。その狭間で揺れ動いているのです。
元彼がフォローを外さない心理
さて、ここからは元彼側の心理について考えてみましょう。別れた後も元彼があなたのフォローを外さない場合、そこにはいくつかの心理が隠れています。
最も可能性が高いのは、「未練がある」ということです。別れは決めたものの、心のどこかではまだあなたのことを忘れられない。あなたの日常を知りたい、どうしているのか気になる。そういった気持ちが、フォローを続けるという行動に現れているのです。
元彼は、あなたの投稿を見ながら「今日は誰といるんだろう」「楽しそうだな」「もう自分のことは忘れたのかな」と考えているかもしれません。ストーリーズを見ては、あなたの様子をうかがっている。でも、いいねやコメントをする勇気はない。ただ見守ることしかできない。そんな状態にある可能性があります。
この場合、復縁の可能性も完全には否定できません。元彼があなたのことを完全に吹っ切れていないのであれば、何かのきっかけで関係が修復されることもあるかもしれません。ただし、それを期待してずっと待ち続けるのは、自分自身を苦しめることにもなります。
二つ目の可能性は、「友達としての関係を維持したい」という心理です。恋人としては終わったけれど、人としては好きだし尊敬している。だから、SNS上ではつながっていたい。そう考える男性も少なくありません。
特に、長く付き合っていたカップルや、共通の友人が多い場合、完全に関係を断ち切ることが難しいこともあります。同じコミュニティに属している場合、SNSでつながっていないことの方が不自然だと感じることもあるでしょう。
三つ目として、「特に深い意味はない」というケースもあります。男性の中には、SNSのフォローをそこまで重要視していない人もいます。別れたからといってわざわざフォローを外す必要性を感じない。あるいは、フォローを外すという行為自体が面倒だと感じている。こういったタイプの男性は、あなたの投稿をほとんど見ていない可能性もあります。
元彼がフォローを外した時の心理
逆に、元彼がフォローを外した場合、それはどんな心理を示しているのでしょうか。
最も明確なメッセージは、「もう前を向いている」ということです。元彼は、あなたとの関係を完全に過去のものとして整理し、新しい人生を歩み始めようとしています。あなたの投稿を見て未練を感じることを避けたい、きっぱりと決別したい。そういった強い意志の表れと言えるでしょう。
もう一つの可能性は、「新しい恋人への配慮」です。新しい彼女ができた、あるいは好きな人ができた時、元カノのSNSをフォローし続けていることが問題になることがあります。新しい恋人から「なんで元カノのフォロー外さないの?」と言われて、慌ててフォローを外す男性も少なくありません。
この場合、あなたへの未練が完全になくなったわけではないかもしれませんが、新しい関係を大切にしたいという気持ちが勝っているということです。それを見たあなたは辛いかもしれませんが、それもまた一つの区切りとして受け入れる必要があります。
また、「あなたに未練がないことを示したい」という心理もあります。男性の中には、プライドから「自分は全然引きずってない」というアピールをしたがる人もいます。フォローを外すことで、「もう君のことは気にしていない」というメッセージを送ろうとしているのです。
ある女性は、別れた翌日に元彼からフォローを外された経験を語ります。「別れ話をした次の日、朝起きたら元彼からのフォローが外れていました。その速さに、私への気持ちは本当になかったんだと実感して、涙が止まりませんでした。でも同時に、これで本当に終わったんだという区切りにもなりました」
SNSで見てしまう辛い現実
フォローを続けている場合、避けられないのが「見たくないものを見てしまう」という問題です。これは本当に辛い経験です。
元彼が新しい女性とのツーショット写真を投稿した時。その投稿を見た瞬間、世界が止まったような感覚になります。頭では「もう別れたんだから当然」とわかっていても、心がそれを受け入れられない。スマホを持つ手が震えて、涙がこぼれて、画面が見えなくなる。
元彼が「久しぶりに幸せな気分」なんてキャプションをつけていたら、それはもう刃物で心を刺されるような痛みです。私といた時は幸せじゃなかったの? あの笑顔は嘘だったの? そんな疑問が次々と湧いてきて、過去の思い出まで汚されたような気持ちになります。
友達と楽しそうに遊んでいる投稿を見ても辛いものです。「別れてすぐなのに、もうこんなに楽しそうにしてる」と思うと、自分だけが引きずっているような気がして、惨めな気持ちになります。夜中に一人で泣いている自分と、友達と笑っている元彼。その対比が、余計に自分を苦しめるのです。
さらに辛いのは、元彼のストーリーズに知らない女性が映り込んでいる時です。誰? いつから? どういう関係? 頭の中が疑問でいっぱいになって、他のことが手につかなくなる。仕事中も授業中も、そのことばかり考えてしまう。
SNSは、私たちに情報を与えてくれますが、同時に想像力をかき立てる装置でもあります。断片的な情報から、勝手にストーリーを作り上げて、自分で自分を傷つけてしまう。そんな悪循環に陥ることもあるのです。
自分の投稿も意識してしまう
フォローを続けている、あるいは相手からフォローされている状態だと、自分の投稿にも影響が出てきます。これも別の形での苦しみと言えるでしょう。
「元彼に見られている」という意識が常にあるため、投稿内容を考えてしまいます。楽しそうな写真を載せれば「もう吹っ切れたと思われたい」という気持ちと、「でも本当は辛いのに」という矛盾した感情。一人で寂しそうな投稿をすれば「未練があると思われるかも」という不安。
友達との写真を投稿する時も、「元彼が見たらどう思うかな」と考えてしまう。男友達と一緒の写真なら「嫉妬してくれるかな」なんて期待したり、逆に「軽い女だと思われたくない」と削除したり。本来自由であるはずのSNSが、元彼の存在によって窮屈なものになってしまうのです。
ストーリーズを投稿する時も、既読リストに元彼の名前があるかどうかをチェックしてしまう。見てくれていれば「まだ気にしてくれているんだ」と嬉しくなり、見ていなければ「もうどうでもいいんだ」と落ち込む。たかが既読、されど既読。その有無に一喜一憂する自分が情けなくて、でもやめられない。
本当は自分らしく、自由に投稿したいのに、元彼の目を意識して本来の自分を出せない。これは健全な状態とは言えません。SNSは自分のためのものであって、元恋人のためのものではないはずなのに。
フォローを外す決断をする時
では、実際にフォローを外すと決めた時、どんな気持ちになるのでしょうか。
フォローを外すボタンを押す瞬間は、とても勇気がいります。指がボタンの上で何度も止まって、「本当にいいの?」と自分に問いかける。一度外したら、もう気軽に投稿を見ることはできなくなる。それは、ある意味で相手との最後のつながりを断ち切ることを意味します。
でも、ボタンを押した後に感じるのは、意外にも解放感だったりします。「もう見なくていいんだ」「もう気にしなくていいんだ」という安心感。タイムラインに元彼の投稿が流れてこない生活が、こんなにも穏やかなものだったとは、外してみて初めて気づくのです。
最初の数日は、習慣で元彼のプロフィールを開きそうになることもあります。検索欄に名前を打ち込みかけて、はっとして消す。でも、その回数は日を追うごとに減っていきます。見ないことに慣れてくると、心が徐々に落ち着いてくるのを感じられるはずです。
ある女性は、フォローを外した後の変化をこう語っています。「最初は寂しかったけれど、一週間もすると元彼のことを考える時間が明らかに減りました。タイムラインを見ても心が乱されることがなくなって、自分のペースで気持ちの整理ができるようになったんです」
相手からフォローを外された時の対処法
自分が外そうか迷っている間に、先に相手からフォローを外された場合、それはかなりショックな出来事です。「まだつながっていたかったのに」「こんなに早く見切りをつけられたんだ」という悲しみが押し寄せてきます。
でも、ここで感情的になって、すぐに相手に連絡を取るのは避けた方がいいでしょう。「なんでフォロー外したの?」と聞いても、良い答えが返ってくることはほとんどありません。むしろ、相手に「まだ未練があるんだな」と思われて、あなたの立場が弱くなってしまう可能性もあります。
相手からフォローを外されたら、それをきっかけに自分も相手のフォローを外すのが賢明です。相手が一歩前に進もうとしているなら、あなたも同じように前を向く。それが、お互いのためになります。
辛いかもしれませんが、これも一つの区切りとして受け入れましょう。相手の決断を尊重し、自分自身も新しいスタートを切る。そう考えることで、少しずつ心が楽になっていくはずです。
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