マッチングアプリで理想的なパートナーを見つけるためには、単に「良い人」を探すだけでなく、自分との相性の良さを見極める目も必要です。ここでは、私がカウンセリングの現場で多くのカップルに伝えてきた実践的なアドバイスをご紹介します。
自分自身を知ることから始める
「私、何年も恋愛していなくて、どんな人が合うのか分からなくなっていました。でも、マッチングアプリを始める前に、まず自分の価値観や譲れないポイントを書き出してみたんです。そうしたら、以前とは違う基準で相手を見られるようになりました」
どんな人を探すにしても、まずは自分自身を理解することが出発点です。あなたの価値観、人生の目標、譲れないポイントは何ですか?休日の過ごし方、お金の使い方、家族との関係など、日常生活の様々な側面について自分の好みや習慣を書き出してみましょう。これが「運命の人」を見極める自分なりのコンパスになります。
プロフィールの「行間」を読む
「彼のプロフィールには、趣味は『読書、映画鑑賞、たまにジョギング』と書いてありました。でも、メッセージでどんな本が好きか聞いたら、具体的なタイトルや感想をたくさん話してくれて。本当に読書が好きなんだなと感じられたんです」
マッチングアプリのプロフィールは限られた情報しかありませんが、その中にも相手の人となりが現れることがあります。単に「何が書いてあるか」だけでなく、「どう表現しているか」にも注目してみましょう。具体的なエピソードが書かれているか、言葉選びに個性が感じられるか、そういった細部に本当の相性の手がかりがあるかもしれません。
初期のメッセージ交換を大切にする
「最初のメッセージのやりとりで、彼は私の質問に対して単なる一言ではなく、さらに質問を返してくれました。会話が一方通行ではなく、キャッチボールになっている感じがして、実際に会う前から『この人となら話が合うかも』と思えたんです」
メッセージのやりとりは、実際に会う前の重要な「予備審査」のようなもの。相手がどれだけあなたに興味を持ち、会話を発展させようとしているかは、長期的な関係の可能性を示す重要なサインです。単なる表面的なやりとりではなく、徐々に深い話題にも触れられるか試してみるのも良いでしょう。
実際に会う場所と状況を工夫する
「最初のデートは、わざと少し歩く距離のあるカフェを選びました。お店までの道のりで自然と会話が生まれるし、相手の気遣いや周囲への接し方も見られるんです。座ったままでは分からない一面が見えて、とても参考になりました」
初めて会う場所や状況によって、見えてくる相手の一面は大きく変わります。静かなカフェだけでなく、少し歩いたり、軽いアクティビティを含めたりすることで、より自然な姿を見ることができます。また、複数の異なる状況で会うことで、相手の多面性も理解できるでしょう。
直感を大切にする
「理屈では『この人は条件に合っている』と思っても、なぜか違和感があって…。最初はその感覚を無視していたけど、結局それが正しかったんです。今は『なんとなく違う』という直感も大切にしています」
私たちの脳は、意識できないレベルでも相手との相性を感じ取っています。「スペック的には理想なのに、なぜか違和感がある」という感覚は、無視すべきではありません。特に安全面に関わる違和感は、自己防衛本能かもしれません。一方で、単なる緊張や過去のトラウマによる防衛反応との区別も必要です。自分の感情を整理する時間を持ちましょう。
マッチングアプリの「数打ちゃ当たる」罠を避ける
「最初は『とにかく多くの人と会おう』と思っていたけど、それだと一人一人に真剣に向き合えなくなってしまって…。今は一度に連絡を取る相手を2〜3人に絞り、じっくり相性を確かめるようにしています」
マッチングアプリの便利さゆえに陥りがちなのが、「数打ちゃ当たる」という考え方。しかし、多くの人と同時並行でやりとりすると、誰とも深い関係を築けない可能性があります。ある程度会話が進んだ段階で、可能性を感じる相手に絞り込む勇気も必要です。
関係の進展に焦りすぎない
「前の恋愛がうまくいかなかったこともあって、『早く安定した関係になりたい』という気持ちが強かったんです。でも、そんな焦りが相手に伝わると、かえって距離を置かれてしまうことに気づきました」
特に恋愛経験が少ない場合や、長く一人の時間が続いている場合、関係の進展を急ぎたくなる気持ちは自然なものです。しかし、お互いを知る時間を大切にし、自然なペースで関係を育んでいくことが、結果的には健全な関係につながります。マッチングアプリでの出会いだからこそ、じっくりと時間をかけて信頼関係を築くことが重要です。
これらのアドバイスは、単なるテクニックではなく、自分自身と向き合い、相手との本質的な相性を見極めるためのものです。マッチングアプリという出会いのツールを最大限に活かしながら、あなたらしい幸せな関係を見つける手助けになれば幸いです。
「運命ではない」と感じた時の心の整理と次への一歩
今の関係が「運命ではない」と感じたとき、多くの人が罪悪感や迷いを抱えます。特にマッチングアプリで出会った相手との関係では、「もっと頑張れば上手くいくのでは?」「他にもっといい人がいるのだろうか?」という疑問が尽きないことも。ここでは、そんな時の心の整理の仕方と、次のステップに進むためのヒントをお伝えします。
「違う」と感じることは罪ではない
「彼はとても良い人で、私のことを大切にしてくれる。だから『この人とは違う』と感じることに罪悪感があって…でも、心理カウンセラーの先生に『相性が合わないことは誰のせいでもない』と言われて、少し楽になりました」
相手に問題がなくても、相性が合わないことはあります。それは誰の責任でもなく、単に二人の波長や価値観の違いです。特にマッチングアプリでは「条件」で選ぶことが多いため、表面的には合っていても、実際に時間を共にすると違和感を覚えることは珍しくありません。自分の感覚を責めるのではなく、正直に受け止めることが大切です。
関係の「投資」にとらわれすぎない
「もう半年も一緒にいるから、ここで別れるのはもったいない…」そんな風に思ったことはありませんか?これは経済学で言う「埋没費用の誤謬」に似ています。過去にどれだけ時間や感情を投資したかは、未来の決断に影響させるべきではありません。大切なのは「これからどうしたいか」という点です。
決断を先延ばしにするコスト
「なんとなく続けていた関係が3年も経って、気づいたら結婚を考える年齢に…。もっと早く決断していれば、別の可能性もあったのかもしれないと後悔しています」
「まだ決められない」と決断を先延ばしにすることも、実は大きなコストがかかります。特に結婚や子どもを望む場合、時間は貴重な資源です。マッチングアプリでは次の出会いも期待できるからこそ、今の関係に迷いがあるなら、勇気を持って向き合うことが必要かもしれません。
別れ方も関係性の質を表す
「お互いに『合わない』と感じていたようで、別れ話はスムーズでした。むしろ、最後まで誠実に向き合えたことで、良い思い出として残っています」
関係の終わり方は、それまでの関係の質を反映します。特にマッチングアプリで出会った関係では、SNSでのつながりも含めて、どのように区切りをつけるかを考えることも大切です。相手を尊重する気持ちを忘れずに、誠実に伝えることで、お互いが次のステップに進みやすくなります。
自分を見つめ直す時間を大切に
「彼との別れをきっかけに、自分が本当に求めているものは何かを考え直しました。その結果、マッチングアプリのプロフィールも書き直して、より自分らしい出会いを意識するようになったんです」
一つの関係が終わることは、新たな始まりのチャンスでもあります。特に「これは違う」と感じた点は、次の関係で何を大切にしたいかを教えてくれる貴重なヒントになるでしょう。マッチングアプリのプロフィールやマッチング条件を見直す良い機会かもしれませんね。
「運命」を待つのではなく、育てる視点
「『運命の人』と聞くと、一目惚れのような劇的な出会いを想像していました。でも実際は、お互いを知り、理解し、受け入れていく日々の積み重ねの中で『この人が運命の人だったんだ』と気づくものなのかもしれません」
映画やドラマで描かれる「運命の出会い」は、現実の恋愛とは少し違います。特にマッチングアプリという現代的な出会いの場では、初めから完璧な相性を期待するのではなく、お互いの違いを受け入れながら関係を育てていく姿勢が大切です。「見つける」というよりも「創り上げていく」という視点の転換が、現代の恋愛には必要なのかもしれません。
次の出会いに臆病になりすぎない
「一度うまくいかなかったからって、次も同じだとは限らない。むしろ、前の経験があるからこそ、次はより自分に合った人を見極められると思うようにしています」
マッチングアプリでの出会いは、従来の恋愛よりも「試行錯誤」の側面が強いかもしれません。一度や二度の失敗で諦めるのではなく、それを貴重な学びと捉え、次の出会いに活かしていく前向きな姿勢が大切です。完璧な関係を求めるのではなく、お互いに成長できる関係を見つける旅を楽しむ気持ちで、次のステップに進んでみませんか?
「運命の人ではない」と感じることは、決して失敗ではありません。それは自分自身と誠実に向き合い、本当の幸せに一歩近づいた証かもしれないのです。
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